約20年ぶりに車名が復活 アウディ新型『A2 eトロン』発表 英国での価格はA3よりわずか高い程度 最小かつ最も手頃なEV

公開 : 2026.09.09 07:05

空力性能を細部まで追求

新型A2 eトロンの効率性を支えているのは、初代A2を彷彿とさせる流線型のシルエットにとどまらない。空力抵抗を最小限に抑えるさまざまな設計上の工夫が施されている。

例えば、車体下部はほぼ完全に密閉されており、ホイールアーチにはギャップリデューサーが装着され、ホイールとボディの隙間を減らすことで走行中の乱流を低減している。ホイールは新開発の「エアロ」デザインを採用し、ドアハンドルも独特な翼型デザインとなっている。

アウディA2 eトロン
アウディA2 eトロン    アウディ

アウディは、空気抵抗係数(Cd値)が0.24であると主張している。これは、Q4 eトロンのスポーツバックモデルよりも優れた数値だ。

インテリアは、アウディの現行モデルに見られるコックピット風デザインとは一線を画している。段差を設けたダッシュボード、新開発のリサイクル生地「ソフトラップ(Softwrap)」の多用、そして「日常の運転で最も役立つ場所」に配置された操作系などが特徴で、ステアリングホイール周囲にスイッチやボタンの大部分が集中している。

ドアハンドルには、レバーやボタンではなくタッチセンサーが採用されている。ドアにはそれぞれ独自の電源が備わっているため、車両の電源が切れてもドアを開けることができる。

タッチと物理併用のレイアウト

ステアリングホイールの奥には、ハンドブレーキなど、本来ならセンターコンソールに配置されるような機能をまとめたパネルが設けられている。また、『Q3』と同様にウインカースイッチを採用した。

ステアリングホイールの操作系は、物理的なローラーと、タッチ式ハプティックセンサーを組み合わせたものだ。後者は他のVWグループモデルから段階的に廃止されつつあるが、アウディによると、運転中に操作しやすい形状になっているという。

アウディA2 eトロン
アウディA2 eトロン    アウディ

全車、12.8インチの曲面タッチスクリーンと、11.9インチのインストゥルメントディスプレイを組み合わせたMMIパノラミックディスプレイが標準装備となる。オプションとして、速度、ナビゲーションの指示、オーディオプレーヤーの情報を表示できるARヘッドアップディスプレイも用意される。

後部座席を立てた状態でのトランク容量は396Lで、A3よりもわずかに広い。後部座席を倒すと1336Lに拡大できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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