マクラーレン750Sスパイダーとのラストラン(中編) 圧巻の加速に、卓越したマンマシンの一体感【スーパーカー超王、魂の執筆】

公開 : 2026.09.11 11:45

正確無比なステアリングの動きを見せるコーナリング

翌日からは、幸運にも取材へと向かうための足として、高速道路やワインディングロードを750Sスパイダーで駆け巡る日々が続いた。

このモデルが最も魅力的なフィーリングを伝えてくるのは、やはりワインディングロードでの走りだ。モードセレクタースイッチでいずれもスポーツを選ぶと、アクセルレスポンスや、V型8気筒エンジンに組み合わされる7速SSG(デュアルクラッチ式ミッション)の動きは明らかに鋭さを増し、さらにシフトの制御もより積極的に高回転域を使用するように変化。

1週間に渡るテストドライブを行ったスーパーカー超王こと山崎元裕。
1週間に渡るテストドライブを行ったスーパーカー超王こと山崎元裕。    佐藤亮太

最高出力値となる750psが発揮される7500rpmまでスムーズな、そして刺激的な回転とパワーの盛り上がりを味わうことができた。さらに付け加えるのならば、マクラーレンは750Sへのアップデート時に、7速SSGのギアレシオをさらに最適化するとともに新たなキックダウン制御を導入している。このミッションの進化もまた見逃してはならないこのモデルの美点だ。

乾燥重量で1326kgという750Sスパイダーが実現する加速感は、さすがに圧巻だ。さらにコーナリング時は正確無比なステアリングの動きを見せ、サスペンションはコンフォートモードと比較すれば十分に引き締まった印象を伝えてくる。

そしてこれもまた常に絶対的な安心感とナチュラルなタッチに終始する、カーボンセラミックディスクと鍛造アルミニウム製キャリパーの組み合わせによるブレーキシステムの恩恵で、ドライバーはスーパーカーの中でも卓越したと断言してもよいマンマシンの一体感、そしてそれこそが可能にするコントロール性の高さに圧倒されることになる。

*マクラーレン750Sスパイダーとのラストラン(後編)に続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王(超王)」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 撮影

    佐藤亮太

    Ryota Sato

    1980年生まれ。出版社・制作会社で編集経験を積んだのち、クルマ撮影の楽しさに魅了され独学で撮影技術を習得。2015年に独立し、ロケやスタジオ、レース等ジャンルを問わない撮影を信条とする。現在はスーパーカーブランドをはじめとする自動車メーカーのオフィシャル撮影や、広告・web・雑誌の表紙を飾る写真など、様々な媒体向けに撮影。ライフワークとしてハッセルブラッドを使い、生涯のテーマとしてクラシックカーを撮影し続けている。佐藤亮太公式HPhttps://photoroom-sakkas.jp/ 日本写真家協会(JPS)会員
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

マクラーレン750Sスパイダーとのラストランの前後関係

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