オーナーは元スパイ? 3000psの魔改造スポーツカー『ジェンセン・インターセプター』 希少なワンオフ車をチューンアップ

公開 : 2026.09.29 17:05

3000psをたたき出す亜酸化窒素システム

このシステムは、450psの亜酸化窒素を3回噴射する。1回目は時速70マイル(約113km/h)、2回目は時速120マイル(約193km/h)、3回目は時速170マイル(約273km/h)で噴射される。ダンカンさんが「真のラムエア強制吸気」と呼ぶこのアシストにより、インターセプターの最高出力は時速200マイル(約320km/h)で3000psに達する。

当然ながら、このドラッグモードは直線走行専用だ。グラスファイバー製のボンネットを保護するため、裏面には金箔が貼られている。もしかして、その金箔はエンジン番号の「007」と、あの大悪党ゴールドフィンガー(翻訳者注釈:映画『007/ゴールドフィンガー』に登場する悪役)へのオマージュなのだろうか? ダンカンさんは明言を避けている。いずれにせよ、金箔や特大のエアクリーナーハウジングは、常に人だかりを引き寄せる。

ダンカン・デイヴィスさんの友人が所有するジェンセン・インターセプター
ダンカン・デイヴィスさんの友人が所有するジェンセン・インターセプター    AUTOCAR

ダンカンさんによれば、多くのフェスティバルやイベント主催者から走行依頼が寄せられているが、オーナーはいつも断っているという。「このクルマは希少で価値が高すぎるので、クラッシュのリスクを負うわけにはいかないのです」と彼は言う。

「しかし、わたしの友人は『ノー』と言うのが嫌いで、もう1台のインターセプターの製作を依頼することにしました。これも軽量モデルですが、今回はオートマティックで、2000psのエンジンを搭載します。完成までまだ2、3年かかりますが、必ず実現するでしょう」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    役職:特派員
    フリーランスのジャーナリストで、AUTOCAR英国編集部の元スタッフ。姉妹誌『What Car?』誌の副編集長や『Practical Caravan誌』の編集長なども歴任した。元自動車ディーラーの営業マンという経験を活かし、新車・中古車市場や消費者問題について幅広く取り扱っている。近年は、これらのニュースや特集記事に加え、アイスクリーム・ワゴンのDIY方法から放置車両の探索まで、さまざまな記事を寄稿している。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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