デザインが秀逸なフォード車 40選(前編) 黎明期のシンプル・イズ・ベストなモデルTから華麗なスポーツカーまで

公開 : 2026.10.31 11:05

フォード・コンサル・カプリ(1961年)

カプリという名称を聞いて多くの人が思い浮かべるのは、「欧州版マスタング」として開発された1969年以降のクーペモデルだろう。しかし、フォードが「カプリ」の名を初めて使用したのは、1961年発売のこの2ドア・クーペだ。当時の米国製サンダーバードから影響を受け、小型化しつつもフィンやピラーレスウィンドウといった要素を巧みに取り入れている。

1963年には、1498ccの力強いエンジンを搭載したGTバージョンが登場したが、このモデルは英国の消費者にはまったく受け入れられなかった。1963年までの販売台数はわずか1万8716台にとどまったが、現在ではクラシックフォードのファンから高く評価されている。

フォード・コンサル・カプリ(1961年)
フォード・コンサル・カプリ(1961年)

フォード・ギャラクシー(1963年)

「ギャラクシー」という名称は1960年代初頭、フォードのフルサイズカー全般を指す総称として使われていたが、1964年に登場したモデルはスタイリングの最高峰と言えるだろう。フォードはNASCARレースで成果を上げるため、この年のセダンおよびクーペ全モデルでは、空力性能を向上させるためにリアウィンドウの傾斜を強くしていた。

優れたV8エンジンを武器に、ギャラクシーは米国をはじめ世界各地のレースで成功を収めた。販売面でも実力を発揮し、特に2ドアのハードトップモデルが人気を博した。フォードはまた、ドラッグレース用に、ファイバーグラス製ボディとチューニングされた7.0L V8エンジンを搭載した、50台限定の特別軽量仕様車を販売している。

フォード・ギャラクシー(1963年)
フォード・ギャラクシー(1963年)

フォード・ロータス・コルティナ(1963年)

フォードが愛らしいコルティナを発売したのと同じ年、高性能モデルのロータス・コルティナも産声を上げた。フォードの広報部門の重鎮ウォルター・ヘイズ氏が推進したこのモデルは、サーキットやラリーステージでの勝利を目的に開発され、ジム・クラークやジョン・ウィットモアといったドライバーの手によって圧倒的な強さを見せつけた。

ロータス・コルティナはショールームでも、洗練された外観と、控えめなベースモデルとは一線を画すスタイリングのおかげで人気を博した。ワイド化されたスチールホイール、クォーターバンパー、そしてロータスのエンブレムを装着しており、多くの購入者はホワイトのボディにグリーンのストライプの組み合わせを選んだ。

フォード・ロータス・コルティナ(1963年)
フォード・ロータス・コルティナ(1963年)

ベースモデルとの最大の違いは、もちろんボンネットの下にある。最高出力105psを発生する1558ccのツインカムエンジンが搭載され、最高速度は約174km/hに達した。1963年から1966年にかけて、計3301台が販売された。

(翻訳者注釈:この記事は「中編」へ続きます)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の英国の自動車雑誌『AUTOCAR』(1895年創刊)。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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