■どんな感じ?

一度押しこめばパカッと開く給油口や簡単に倒すことができる後席など、細やかな部分から日常の使いやすさを追求していることがうかがえる。

走りもそうだ。巡航時に不快に感じることは皆無だし、市街地やカントリーロードを問わず、すいすいと前に進んでいく。

2.0ℓのディーゼル・エンジンは38.0kg-mという値から想像するほど力強くはないが、不満に感じることは殆ど無い。出しゃばらず、いい意味で控えめだ。

6速のギアボックスもエンジンのキャラクターにぴたりと合っている。ギア・レシオは的確、ギアノブもゲートにしっとりと吸い込まれる。

オートマティック4WDシステムは全トルクの50%を後輪に送り込むことができるゆえ、頼りがいのあるトラクションを発揮する。

車格だけに、コーナーをありったけのスピードで攻めた際の挙動はあまり重要ではないが、フロント／リアともに操舵とのラグが生じないのもいい。

コーナーの入り口では、ほんのわずかにリーンする傾向があるが、全般的にはどっしりと落ち着いている印象である。