4代目RXのホイールベースが50mm延長されたのは、「新しいプロポーションを造るためだった」と説明される。おかげで一回り大きなサイズのタイヤが履けるようになった。

全長は120mm、全幅は10mm、全高は20mmだけ拡大している。実際上、ホイールベースのみを延ばしたといってもよい。

居住空間は確実に増えており、ステアリングの搭載角度をマイナス2°傾斜させ、より乗用車ライクな運転姿勢がとれるようになった。

ノーズの尖ったスポーツカー・ルックの外観は、‘色気のある力強さ’ をデザイン・コンセプトにして生まれた。

前輪と後輪のフェンダー周辺のボリュームがそれぞれ交互に面の抑揚を交差させる。SUV風クロスオーバーとして個性的で、しかもRXらしい。とりわけカリフォルニアのシリコンバレーの駐車場とかによく似合いそう、と勝手に思う次第である。

パワートレインは、アトキンソン・サイクルの3.5ℓ V6＋電気モーターのハイブリッドと、NXで登場した2ℓ直噴ターボの2本立てで、前者を搭載するモデルは従来通りRX450h、後者はRX200tと呼ばれる。

それぞれにFWDとAWDの設定があるが、450hの後輪はリアに設けられた電気モーターが前輪のスリップ率とヨーレートに応じて動かす。この電気式AWDシステム ‘E-Four’ の採用はレクサス初となる。