ドライビング・ポジションにも違和感がなく、シートの形状も文句なし。なんだか硬く感じるのは運転席が左側にあるからだろう。英国の道は、右ハンドルのクルマにあわせてマンホールが左側にある。これが原因だ。

テスト車は£2,150(40万円)のエア・スプリングを組み合わせていた。シャープな突起物を超えても、ふわりと衝撃を飲みこんでみせる。喜ばしいほどにコンフォート。ハイブリッドの重みのおかげでもある。

■「買い」か?

右ハンドルのモデルを乗ってから正確な応えをだしたいが、恐らく「買い」。もともとXC90というクルマのデキがいいうえにCO2排出量=49g/kmも魅力である。

47.6km/ℓの燃料消費率も効いてくる。毎晩チャージし、毎日最寄り駅まで送迎するという使い方ならばほとんどガソリンは減らないだろう。

たとえ全くチャージしなかったとしても318psのガソリン車として使える。どこに不満があるだろう?

クオリティは文句なし。無視する方がむずかしい。

(マット・プライヤー)

ボルボXC90 T8

価格	£60,455(1,130万円)
最高速度	225km/h
0-100km/h加速	5.9秒
燃費	47.6km/ℓ
CO2排出量	49g/km
乾燥重量	2343kg
エンジン	直列4気筒1969ccターボ+モーター
最高出力	318ps/5700rpm＋電気モーター82ps
最大トルク	40.8kg-m/2200-4500rpm＋電気モーター24.5kg-m
ギアボックス	8速オートマティック