レクサスRX450hプレミア

公開 : 2015.12.03 23:50  更新 : 2017.05.29 19:23

レクサスお得意の穏やかなクルージング・マナーは健在。静止加速にも不満はなく0-100km/hタイムは7.7秒をマークする。いざ加速すればドッシリとしている。

エレキとピストンによる共演もスマート。EVモードでも、ひっそりと静粛に歩を進める。

アクセルを踏みこんだり傾斜に突入するときには(少し人工的だが)V6らしい音も聞こえる。6000rpm前後できっちりと ‘変速’ していく。

(必要かどうかは別にして)もっと楽しむために、あるいはエンジン・ブレーキのために、マニュアル・モードも備わっている。

制動力は不足なくブレーキ・ペダルの踏み心地もナチュラル。トラクションにもさしたる問題は見当たらない。

乗り味も安定志向でリラックスしている。サスペンションからは嫌な音が聞こえてきたりせず、段差を超える際のハーシュネスも抑制されている。

高速域でもロード・ノイズやウインド・ノイズは目立たない。長い距離でもとても落ち着いている。

内装は期待どおりの高級感。シートはここ最近のレクサスのなかではもっとも快適で、広く風通しがよく感じる。仕上げは細部まで配慮されており、‘高級なクルマに乗っているんだ’ という感覚をともなう。

たとえばドア・ハンドルを引いた時でも安っぽいプラスティックが見えたりせず、やわらかいレザーと金属素材の混ぜあわせ方もうまい。

スイッチの押し心地はカチリとしており、いかにも緻密な感覚が指に伝わる。小物入れも豊富だ。Bピラー越しにななめ後ろを見る際は、頭を動かしてやる必要があるものの、前後視界も広く確保されている。

リア・シートもパッセンジャーから不満がでることはないだろう。3人の大人が座ることも可能だが、真ん中のパッセンジャーのみ頭上スペースは少し窮屈である点は覚えておいた方がいい。ただ、トランスミッション・トンネルがないため、足元はどこに座っても同じである。

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