フォルクスワーゲン・トゥーラン1.6TDI 110 SE

公開 : 2015.12.11 23:40　　更新 : 2017.05.29 18:57

多くの人にとってはインテリアこそ、最大の魅力だと感じるだろう。ダッシュボードの配置はロジカルだし、雰囲気もクラシカル。

BMW 2シリーズ・グラン・ツアラーには及ばないが、スペースと実用性に関しては同クラスのベストだ。

シトロエン・グランドC4ピカソやフォードS-マックスよりも狭く短いにもかかわらず、2列めのシート周辺はとても広い。2人の長身の大人や3人の子どもにとっては十分であり、3列めも期待以上に広い。

3列めのシートへのアクセスも良好。たとえ長距離の移動でも苦痛に感じることはないだろう。折りたたみやシートのレイアウト変更も実に容易。5座はアイソフィックスも対応している点もいい。

荷室はサイズ／形状ともに良好。すべてのシートをホールドすれば、フル・フラットにもなる。

運転してハッピーな気持ちになれるのは、調整可能なランバー・サポートによるところも大きい。座面高は高いものの、かなり快適なクルマであることは間違いない。

■「買い」か?

フルサイズのバンみたいなMPVでなくてもよく、さらにインテリアの広さと7座を求めるのであれば買い。たしかに個性的なキャラクターは希薄だが、この手のクルマのカスタマーはそれほど重要視しないはずだ。もっと楽しいクルマがいいというのならフォードS-マックス一択となるが、現行トゥーランの存在感は大きい。

(ヴィッキー・パロット)