名車『アウディ・クワトロ』を大胆レストモッド! 1万rpmのV8エンジン&6速MT搭載 「古びた車両に新たな命を吹き込む」

公開 : 2026.11.05 11:45

英国企業オーデイシャス・オートモーティブが手掛けたアウディ・クワトロのレストモッドモデル『IV』は、高出力のV8エンジンと6速MTを搭載。RS4のプラットフォームを使用し、アナログな魅力を打ち出しています。

なぜベースがB7世代のRS4なのか

英国のスタートアップ企業オーデイシャス・オートモーティブ(Audacious Automotive)が、1万rpmのV8エンジンを搭載したアウディ・クワトロのレストモッドモデルを発表した。最高速度は320km/hに達するとされている。

この新型『IV』は、B7世代のアウディRS4(2006~2008年)のプラットフォームと、ショートホイールベースのクワトロの外観を融合させている。購入時にはオリジナルのクワトロのボディシェルを装着することも可能だが、オーデイシャスの創設者であるマック・ザグレウスキー氏は以前AUTOCARに対し、状態の良好なドナー車は避け、古びた車両に新たな命を吹き込むことを目指していると語っていた。

オーデイシャスIV
オーデイシャスIV    オーデイシャス・オートモーティブ

また、ドナー車を必要としないカーボンファイバー製ボディを選択することも可能だ。オーデイシャスは、こうした車両が総生産台数の約80%を占めると見込んでいる。

アウディ・クワトロは直列5気筒エンジンが特徴だったが、今回のベースとしてV8エンジンを搭載したRS4が選ばれたのは、現代的な洗練性とアナログな運転の楽しさをバランスよく両立できるからだ。ザグレウスキー氏は、「非常に実用的で、非常に楽しく、そして非常にアナログ」でなければならないと述べた。

エンジンのスペックは全4種類

この条件により、2.5L 5気筒エンジンを搭載する現行のRS3もベース候補から除外された。RS3ベースではマニュアル・トランスミッションの装着が不可能になるからだ。ザグレウスキー氏によると、現行のRS3はB7世代のRS4に比べて剛性が低く、サスペンションも「比べ物にならない」という。さらに、RS3の四輪駆動システムはハルデックス式ディファレンシャルにより前輪に偏った動力配分となるのに対し、RS4のトルセン式は後輪に偏った配分となる。

新型IVでは、4種類のエンジン仕様が用意される。エントリーレベルでは、RS4の4.2L V8エンジンにスーパーチャージャーを装着し、最高出力600psを得る。一方、「ステージ2」パッケージでは、内部部品、冷却システム、燃料供給システムを強化し、750psを実現する。「最も野心的な仕様」では1万rpmまで回転し、購入者の希望に応じてスーパーチャージャーを外すこともできる。いずれもRS4の純正6速マニュアル・トランスミッションと組み合わされる。

オーデイシャスIV
オーデイシャスIV    オーデイシャス・オートモーティブ

オーデイシャスは、クワトロのボディを流用した車両では1400~1450kg、カーボンファイバー製ボディの車両では1200kgという重量目標を掲げている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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