アストン・マーティン・ヴァンテージS

公開 : 2012.02.21 10:35  更新 : 2021.03.05 21:27

アストン・マーティンは、2012年モデルのヴァンテージを発表した。新しいラインナップは、エントリー・レベルのV8から400,000ポンド(5,045万円)の限定モデル、V12ザガートまでとなっている。

2008年以来となる最も大きな変更点は、420bhpのV8エンジンを搭載したヴァンテージSの登場だ。このヴァンテージSは、よりクイックなステアリングと、大型化されたブレーキ、そしてワイドなタイヤを履く。そのステアリングは、具体的にはギア・レシオが17:1から15:1となり、より多くのフィードバックと機敏さを得たとアストン・マーティンでは主張している。

フロントが強化されたブレーキは、Φ380と大型化され、ツーピースの鋳造スティールによるベンチレーテッド・ディスクに6ピストンのキャリパーが組み合わせられる。アストン・マーティンによれば、ストッピング・パワーの増加とペダル・フィールの向上が感じ取れるはずだとのこと。このブレーキには、標準でヒル・スタート・アシスタントが付けれる。また、タイヤは現在より10mm太くなっている。

新しい7速スポーツシフトIIマニュアル・トランスミッションはヴァンテージにオプション、ヴァンテージSには標準で用意される。

ヴァンテージSのスタイリングは、限定モデルのヴァンテージN420の影響を強く受けている。それは、フロント・バンパー、エア・スピリッター、デザインし直されたサイドシルと、ディフューザーを含むリア・バンパーなどだ。

ヴァンテージSは、99,995ポンド(1,260万円)というプライス・タグが付けられており、7速スポーツシフトIIマニュアル・トランスミッションの他、スポーツ・エグゾースト、モータースポーツからフィードバックされたカーボンファイバー製のエアロダイナミック・スタイル・パッケージと、ハンドステッチによる贅沢なトリムの本革のインテリアなどが標準で装備される。また、ガーミンのサテライト・ナビ、クルーズ・コントロール、ブルーツゥースも標準装備となる。

V12ヴァンテージは現行のまま。V12ザガートは、2012年の第4四半期からデリバリーが開始され、その数は150台に限定されるという。既に1/3の行き先がきまったと、アストンのボス、ウルリッヒ・ベッツは先週、Autocarに話している。

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