ISGと呼ばれるモーター機能つき発電機を備えることで、減速時のエネルギーを発電して再利用するマイルドハイブリッドを採用、25.4～28.8km/ℓのJC08モード燃費を実現し、エコカー減税対象車となっているのも小さなポイントのひとつか。

最も軽いベーシックモデルMGの2WDで850kg、最も重い上級モデルの4WDでも920kgという車重は、同カテゴリーのライバルより明らかに軽く、無駄のない軽量設計を得意とするスズキの持ち味が存分に発揮されている。例えばVWのクロスup!は、2WDながら車重は950kgある。

■どんな感じ?

フロントシートを身長170cmの自分のポジションに決めた後、走り出す前にリアシートに座ってみると、ヘッドルームにもレッグルームにもそこそこ余裕があり、これならリアのラゲッジ容量を増やすためにシートを前にスライドさせることも可能だと思った。

まず2WDの乗り味について報告すると、そのドライビング感覚はボディのコンパクトさと軽さをいい意味でストレートに感じさせるもので、91psのエンジンはCVTを介してイグニスを軽快に加速させる。試乗のベースは御殿場で、そこから長尾峠経由で箱根スカイラインに向かったが、けっこう上りのきつい峠道でもパワーに不足は感じなかった。