コーナリングでは、やはりミドシップ・モデルらしい、スムーズなターン・インに魅了される。より派手なアクションを楽しみたいのならば、ダイナミック・モードを選択するのがベストだが、個人的にはトラクション性能を重視するオートが、サーキットでも最も魅力的に感じられたモードだった。コーナリングには、もちろん難しさなどあるはずもない。先代モデルと比較しても、それはさらにマイルドな動きになったのが印象的だった。

■「買い」か?

2016年は、日本では100台のみが販売される計画となっている新型R8。その進化を考えれば、スーパースポーツとしての魅力は大きい。身内のランボルギーニ・ウラカンと比較しても、日常生活の中でそれを使用することに一切の抵抗を感じないR8は、個人的にはより魅力的な存在に思える。現在アウディは、このR8やRSシリーズを扱うサブブランド、Audi Sport（アウディ・スポーツ）を積極的に訴求しているが、それに伴って2016年中には日本でも24店舗のAudi Sport Storeがオープンする予定だ。その新ブランドの展開や、モータースポーツでの活躍などによる相乗効果によって、新型R8にアウディは、先代以上の成功を期待しているのだ。

アウディR8 V10 plus クーペ 5.2FSI クワトロ

価格	29,060,000円
全長×全幅×全高	4426×1940×1240mm
ホイールベース	2650mm
乾燥重量	1630kg
エンジン	V型10気筒5204cc
最高出力	610ps/8250rpm
最大トルク	57.1kg-m/6500rpm
ギアボックス	7速デュアル・クラッチ
サスペンション	ダブル・ウィッシュボーン
ブレーキ	4輪ベンチレーテッド・ディスク
タイヤ	245/35R19

アウディR8 V10 クーペ 5.2FSI クワトロ

価格	24,560,000円
全長×全幅×全高	4426×1940×1240mm
ホイールベース	2650mm
乾燥重量	1670kg
エンジン	V型10気筒5204cc
最高出力	540ps/8250rpm
最大トルク	55.1kg-m/6500rpm
ギアボックス	7速デュアル・クラッチ
サスペンション	ダブル・ウィッシュボーン
ブレーキ	4輪ベンチレーテッド・ディスク
タイヤ	245/30R20