アウディRS6パフォーマンス

公開 : 2016.06.14 23:30  更新 : 2017.05.29 18:14

■どんな感じ?

破城槌(はじょうつい)という言葉をご存知だろうか。かつて攻城兵器、つまり城の門を突破するために使われた兵器のことで、RS6のマナーは、こういった破壊行為のための道具を思い起こさせる。

しかし、ギリギリよりもちょっと先までブレーキングを引き伸ばしても、強めのアンダーの傾向は変わらないようだ。さらにステアリングは重く、伝わる情報は漠然としている。扱いにくさは抑えられていないと感じる。

運転していた感覚がひどいとまではいうつもりはないが、‘ダイナミック’ モード時の重く人工的なステア・フィールよりも、より軽い、ノーマルのステアリング・モードの方が好ましいと感じるのは事実である。

さらに ‘ダイナミック’ モード時の、オプションのサスがもたらす乗り心地は極めて悲惨だ。ストロークの小さいダンパーには思わず顔をしかめてしまう。パッセンジャーだって、一瞬たりとも気持ちが安らがないだろう。

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