メルセデス・ベンツGLC350dクーペ

公開 : 2016.07.06 05:40  更新 : 2017.05.13 12:49

英国仕様の場合、‘スポーツ’ サスペンションが標準。可変エア・サスペンションが£1,495(17万円)のオプションとなり、テスト車にも後者が組みあわされていたため、乗り心地は至極おだやかなものであった。

ここがBMW X4ポルシェ・マカンと異なる点だ。

ステアリングはGLCに比べるとクイックであり、‘コンフォート’→‘スポーツ’ に切り替えると、重みも増す。同時にギアボックスの変速やスロットル・レスポンスが速まり、足元も硬く引き締まる。かなりプッシュすると、フロントがサラリと流れはじめさえする。

ただ、ポルシェ・マカンと比べると、やはりGLCクーペの方がシャープさが劣り、手元に伝わる確かな情報量や動作のリニアリティにも欠けている。ノーズの軽い250dの方がターンインも鋭い。

しかしわれわれは、これらを致命的なエラーだとは考えていない。というのも、350dクーペは外部のノイズをかなりの高レベルで押さえているし、もっとも高いギアでクルーズすれば、室内は驚くほど静かになるからだ。

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