DS 3パフォーマンス・カブリオ

公開 : 2016.08.19 05:40　　更新 : 2021.01.30 22:10

■「買い」か?

今年の初頭にDS3パフォーマンス・ハッチバックをテストした際、競争力の高いホットハッチと見なすには妥協が多すぎるとコメントした。

基本的にカブリオレはハードトップよりも動的性能が劣る。そのうえ£1,850(24万円)、いや ‘ブラック’ トリムはさらに£2,000(26万円)高いとなれば、当然、おすすめするのは難を極めるということになる。

DS 3のオープン・トップが欲しいというのであれば、3気筒ガソリン・エンジン(130ps)を載せたモデルを買うほうがいい。そこそこパワフルであるし、遥かに安い。こちらで十分ではないか。

もし、速さが優先事項なのでれば、ミニ・クーパーSカブリオレをおすすめする。こちらの方がDS 3よりも快適だしハンドリングも優れている。それに、もし手放すということになった場合もDS 3より値段が残っているはずである。

■日本版編集部の見立て

DSのラインナップでは一番小さいDS 3に最もパワフルな1.6ℓガソリン・ターボを積んだDS 3パフォーマンス・カブリオ。固められた足に、オープン・トップという組み合わせだが、本文中にもあるようにDS 3カブリオのボディ剛性は些か心もとないのも事実。それが、このパワフルなエンジンとスポーツ・サスペンションを備えたモデルだと顕著になってしまうのは残念なところだ。それと、このカブリオ、ソフトトップを開けると、著しく後方視界が悪くなってしまうため、飛ばし過ぎると白バイの餌食になる確率も高くなる。ご注意を。