アルピナXD3ビターボ

公開 : 2016.08.25 05:40  更新 : 2017.05.29 18:24

「そのスタイルはSUVであっても、XD3はアルピナの哲学に何ひとつ反することのないモデルです。すなわち魅力的なエンジン・パフォーマンスと軽快なハンドリング、そして圧倒的なまでの安定感とラグジュアリー性。そのすべてをXD3の走りには感じていただけるのではないでしょうか。XD3には350psの最高出力と700Nmの最大トルクを誇る、2992cc仕様の直列6気筒ツインターボ・ディーゼル・エンジンが搭載され、8速ATとの組み合わせで0→100km/h加速は4.9秒。最高速はリミッター作動の250km/hに達します。このパフォーマンスが高く評価され、現在アルピナで年間に生産される約1600台中、XD3は200台前後を占めるヒット作となっています」

アルピナ社の哲学には、もうひとつ自らのプレミアムブランドとしての価値を高く維持するため、必要以上に生産台数を追わないというものがある。XD3という新たなヒット作を得ても、その哲学は変わらないのだろうか。

「2010年に1050台だった年間生産台数は、現在では1600台レベルに達しています。このサイズは我々にとって、新型車の開発や生産のシステムを考えた場合、ベストなバランスにあると考えられます。そしてもうひとつ付け加えておきたいのは、アルピナは世界的にも珍しく、ダウンサイジングというテクニカルトレンドを追わないメーカーだということです。つまり我々は、現在のB3、D3以下のサイズのモデルには興味がなく、また常に動向は観察しているものの、ハイブリッドなど自動車の電動化とも一線を画しています。もちろん将来的にはそのようなタイミングが訪れるのかもしれませんが、現在はそれよりもガソリンとディーゼルの両エンジンに集中するべきだと考えています。日本はアルピナにとっては、ドイツに次いで重要な市場であり、ここでディーゼルモデルが、当初の予測以上の成功を収めたことは大きな喜びです。11月には新たなフラッグシップサルーンのB7が、日本でもデリバリーをスタートする予定ですが、こちらにも期待してほしいですね。4394ccのV型8気筒ツインターボ・ガソリンエンジンは、ついにオーバー600psとなる608psの最高出力を達成しました。0-100km/h加速の4.2秒、そして310km/hの最高速は、新型B7が高性能サルーンのハイエンドに位置することを証明する数字といってもよいでしょう」

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