キア・オプティマPHEV

公開 : 2016.08.29 05:40

キア

ハンドルからは大した情報は伝わってこないし、サスペンションもラフな路面では落ち着かない。おだやかな性格のプリウスにさえ動的性能は追いつけていない。

ただ、バッテリーが加わったにもかかわらず、トランクが15ℓしか小さくなっていなかったり、ほかのPHEVのようにむやみに高価になっていないのはいい。室内のパネルの組み付けもしっかりとしている。

■「買い」か?

プラグイン・ハイブリッドは、多くの人に受け入れられるというわけではなく、マイノリティーだといえる。充電装置があるところのみを往復する人がどれだけいるか、ということを考えれば、賛同いただけるだろう。

これを前提としての結論となるが、もし仮にプラグイン・ハイブリッド車を探しているのであれば「買い」。ダイナミクスに関してはさんざん不満をいったが、経済的な移動車と割りきれば、値段が最大の魅力なのである。

■日本版編集部の見立て

低価格を武器にしているキアならではで、このオプティマPHEVも何と言ってもその価格が魅力。ただし、本文中にもあるとおり、お世辞にもクオリティは高いとは言えない。ましてや、プリウスを始め、ずらりと出来の良いハイブリッドが居並ぶ日本のわれわれからすれば、一片の魅力も感じないモデルであることは間違いない。