140psのエンジンは、必要なときに十分なパワーを生みだしてくれる。高回転側は音量が大きくなるが、聴き心地が悪いと感じることはなかった。

コーナーよりもストレートの方が多いテスト・ルートだったため、ハンドリングの印象は、ごくごく限られたものとなるが、少なくともステアリングの重みは適切で、十分に正確だということはわかった。

よってノーズを簡単に思いどおりの位置に向けられた。スポーツ・モードに切り替えると、はっきりとステアリングの重みが増すこともわかった。

ボディ・ロールはうまく丸め込まれているが、天候が雨だったため、あまり激しいドライブはできていない。路面の凹凸が増えると車体は明確に揺さぶられることが多かったのも事実。今や17インチはさほど大きいものではないが、それでも乗り心地は煮詰め直す必要を感じた。

アジリティに関してはすでによい評価ができる。エンジニアいわく、英国の道でもテストをつづけるそう。英国仕様のダンパーにも、今後期待してよさそうだ。

■「買い」か?

結論をだすには早すぎるものの、エンジン、シャシー、インテリアは今後に期待できる。2代目がデビューした際も、大きく進化していたことを考えると、これまで以上にCセグメントに影響を及ぼしそうである。

■日本版編集部の見立て

パリ・モーターショーでワールドプレミアを果たす予定のi30だけに、今の時点での評価は尚早であるが、ベストセラー・モデルだけにヒュンダイでも相当な力を入れたモデルとなることは間違いない。競争の激しいCセグメントでどれだけの存在感を示せことになるのだろうか。

ヒュンダイi30 1.4ターボ・プロトタイプ

価格	NA
最高速度	NA
0-100km/h加速	NA
燃費	NA
CO2排出量	NA
乾燥重量	NA
エンジン	直列4気筒1400ccターボ
最高出力	140ps
最大トルク	NA
ギアボックス	7速デュアル・クラッチ