悪路走破性は、制御に工夫を凝らしたトラクション・コントロールと、マッド＆スノー・パターンのタイヤが担保するのだ。

2駆モデルの販売比率が高いライトSUV市場の現状に照らせば、これは賢明な判断だろう。

本格オフローダーと一線を画したことで、車両重量を抑え、見た目やサイズがやたらゴツくなるのも避けられた。後輪駆動デバイスを省略すれば、荷室の容量やアレンジ性の自由度も向上する。

室内はデジタル式の計器盤や8インチのタッチスクリーンを備え、スマートな印象に仕上げられた。

■どんな感じ?

最初にお断りしておこう。今回の試乗の舞台は英国内、ウェスト・サセックスだが、試乗車は左ハンドルしか用意できなかった。

いずれ右ハンドルの供給も開始された際には、改めてレポートすることになるだろう。

まず気になるのは、1.2ℓユニットの実力だ。排気量だけ見れば、ベースとなるCセグメント・ハッチならまだしも、5人乗りのクロスオーバーには力不足だろうと思われるだろう。