レクサスLC500スポーツ+

公開 : 2016.12.12 05:50　　更新 : 2017.05.29 19:23

ギアはそれほどクロスしていないが、変速のテンポはよく、それゆえクルマとの一体感を感じられるのもよいところ。もちろんパドルでマニュアル操作することも可。ただ、機械側に変速を任せても、かなり人間的で的確な変速をおこなってくれる。

やや内装が華美すぎるし、タッチ・パッドは改善の余地がある。それにステアリング上のボタンも、もう少し取捨選択してほしい。

しかし、マテリアルの選び方や仕上げはトップ・クラスにある。TFTモニターのできやアナログ時計の組みあわせ方、サウンド・システムには文句のつけようがない。

■「買い」か?

LCには驚いた。ルックスが気に入らなければ、購入の大きなハードルになるかもしれないが、パフォーマンスを真正面から観察するに、無視するのはむずかしい。極めてエンターテイメント性に優れたクルマだ。

■日本版編集部の見立て

ポルシェ911やジャガーF-TYPEといったスポーツカーのレンジと、BMW 6シリーズやメルセデスSLといったGTカーのレンジの2つを狙ったとも思える欲張ったクルマがレクサスLC500。レクサスのスタイルについては好嫌がはっきり分かれるが、そのパフォーマンスを含めてすべてにおけるクオリティの高さにAUTOCAR英国編集部は高得点を与えている。エモーショナルという意味では、日本車のトップ・クラスに位置するモデルであることは間違いない。