最近のレクサスってどうですか?LC前編【日本版編集長コラム#46】

公開 : 2025.09.07 12:45

AUTOCAR JAPAN編集長ヒライによる、『日本版編集長コラム』です。最近乗ったクルマの話、取材を通じて思ったことなどを、わりとストレートに語ります。第46回は、1ヵ月ほどかけて5台を一気乗りしたレクサスの話、その4回目です。

2012年デトロイト・ショーにて

ご縁あってレクサスの現行モデル5台を、約1ヵ月で一気乗りした話。4回目にしてようやく最後の5台目にたどり着いた。それが『レクサスLC500コンバーチブル』である。

LCに関しては、少々の思い入れがある。コンセプトモデルの『レクサスLF-LC』がデビューした2012年のデトロイト・ショーを現地で取材しているからだ。

2012年デトロイト・ショーでデビューした直後のレクサスLF-LC。この至近距離を場所取りして撮影することができた。
2012年デトロイト・ショーでデビューした直後のレクサスLF-LC。この至近距離を場所取りして撮影することができた。    平井大介

それまでアメリカ車の担当自体が少なかったが、その年は別冊の仕事があり、初のデトロイト取材となった。以前当コラムでも少し触れたアキュラアコード・ワゴンを現地で借りたのもこの時で、アコードがコンパクトカーに感じるほど、アメリカのスケール感に圧倒されたのをよく覚えている。

デトロイトの主役は初公開となった2代目アキュラ(ホンダNSXで、アンベールの時に沸き起こった地元メディアの熱狂もまた、忘れられない思い出だ。そして、やはり熱い眼差しを浴びていたのが、LF-LCであった。

赤を纏ったボディはいかにもアメリカのスケールにマッチしそうなグラマラスさがあり、前年夏のペブルビーチのGSで初採用されたスピンドルグリルも、バランスがとれているように感じた。

コンセプトモデル『LF-LC』の回想

当時のカー・マガジン405号で私はLF-LCについて、このように紹介している。

『カリフォルニア州ニューポートビーチの“レクサス・カルティ・デザイン・スタジオ”にて開発されたコンセプトで、新世代のデザイン言語を各所に盛り込みながら、レクサスらしいラグジュアリークーペを創出。V10の限定車『LFA』を彷彿とさせながら、SC430の後継車誕生も予感させる。パワートレインはハイブリッド、とだけ発表された』。

当時の広報写真。実は奥のほうでカメラを構えているのが筆者。
当時の広報写真。実は奥のほうでカメラを構えているのが筆者。    レクサス

また、こうも綴っている。

トヨタの高級ブランドであるレクサスが誕生して23年となるが、最初の段階がブランドの確立、第2段階が拡大、そして第3段階が「エモーショナルでインスピレーションを与える製品を作り出すこと」だという。つまりブランドの先鋭化だ。最近デビューした“GS”や“Fスポーツ”たちがそれにあたり、今回登場したLF-LCはその象徴的な存在となる』。

つまりLCは、レクサスにおけるターニングポイントとなるモデルであり、2016年1月の同じくデトロイト・ショーでデビューした市販版と、1年後にデビューしたセダンのLSこそが、この10年弱におけるレクサス・ブランドの牽引車たちなのである。

LCはその後2016年3月の日本デビュー時も試乗会などで取材していて、コンセプトモデルからの昇華に感慨深いものもあった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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