フォルクスワーゲン・アマロック3.0 V6

公開 : 2016.12.19 05:20　　更新 : 2017.05.29 18:56

中央席は、前席センター・コンソールが張り出しているうえ、足元にドリンク・ホルダーが固定されているため、レッグ・スペースがかなり制限される。後席の居住性に関しては、レンジャーやナバラの方が一枚上手だ。

■「買い」か?

手作業での積み降ろしがしやすく、ファミリーカーとしても使えるピックアップ・トラックを探した場合、選択肢は目移りするほどある。日産ナバラNP300やフォード・レンジャー・ワイルドトラック、ハイラックス・インヴィンシブルあたりは、ラグジュアリーさも兼ね備えたグレードだ。

そんな中でアマロックは、乗用車風のインテリアも目を引くが、なんといっても新型3.0ℓV6ディーゼルこそがセールス・ポイント。力強くも静粛性に優れるそのエンジンは、ダウンサイジング・ユニットに走るライバルたちの中にあって、明確に異なる提案であり、魅力が光る。

一方で、欠点も目に付く。乗り心地は日産に及ばず、牽引性能はトヨタやいすゞ、フォードに水を空けられている。しかし、オン・ロードでのしつけられた走りと、頑丈な道具としての能力とのバランスが取れた組み合わせは、よく遊びよく働こうというひとなら、無視できないところだろう。

■日本版編集部の見立て

フォルクスワーゲン製のピックアップ・トラック、アマロック。日本ではほとんど知られていない存在だ。それと共に、このカテゴリーはアメリカ車とともに、トヨタ、日産、いすゞといった日本のメーカーの評価が高いとうのもあまり知られていない事実。それらライバルに較べると、マイナーチェンジしたとは言え分が悪いようだ。