今回のようなコンディションであれば、スポーツ・クロノを ‘コンフォート’ にしておくのがベスト。ステアリングの重みは適切で、氷上のジェーン・トービルとクリストファー・ディーンのごとく、華麗に舞うことができるのである。

音はとても甘やかで、氷上の乗り心地もすばらしい。ブレーキの効きも不安を感じなかった。

■「買い」か?

氷上の限られた区間の試乗だったため、あまり深掘りができなかったが、一般道でも期待がもてそうだ。

マカン・ターボとの£5,500(80万円)の価格差を考慮しても、われわれはポジティブに捉えている。

■日本版編集部の見立て

最高のパフォーマンスを持つポルシェ・マカン・ターボ・パフォーマンス・パッケージ。ポルシェがフィンランドの地をテストに選んだのは、ただ単純にパワーがあるだけのモデルではなく、低μ路での取り扱いに自信があるからだろう。日本でもすでに発売が予定されているパフォーマンス・パッケージは、多くのスポーティSUVのペンチマークとなる存在だろう。

ポルシェ・マカン・ターボ・パフォーマンス・パッケージ

価格	£68,073(991万円)
全長×全幅×全高	4699×1923×1609mm
最高速度	272km/h
0-100km/h加速	4.4秒
燃費	10.7km/ℓ
CO2排出量	217g/km
乾燥重量	2000kg
エンジン	V型6気筒3604ccツイン・ターボ・ガソリン
最高出力	440ps/6000rpm
最大トルク	61.2kg-m/1500-4500rpm
ギアボックス	7速デュアル・クラッチ