フォード・クーガ2.0 TDCi

公開 : 2017.01.26 05:30  更新 : 2017.05.29 18:53

狙ったクリッピング・ポイントは外さない。車体のコントロール性もよい。ST-ラインの固められたサスのおかげで、AWDモデルで9mm車高が低められたことにより、カーブ走行時に仮に路面に不整があっても、車体が傾きづらく、コントールしやすくなった。

しかもクーガは、バネとブッシュが固められているが乗り心地は悪くない。ときどき標準グレードよりも突きあげを感じる頻度が高め、といった程度である。

2.0ℓのTDCiエンジンとギアボックスはとてもスムーズにつながる。始動時にはディーゼル特有のカタカタ音が聞こえるが、暖機が終わるとほとんど聞こえなくなる。デュアル・クラッチとも相性がよい。

クーガ単体では遅いとは思わないが、しかし周囲には速いクルマがけっこういるということは覚えていたほうがいいけれど……。

一方の室内も整っていて、なかなかよい。ダッシュボード上の操作ボタンは整とんされているし、ハンド・ブレーキが従来のレバー式からスイッチ式になったおかげでセンター・コンソールに広めの小物入れスペースができたのもよい。

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