フォルクスワーゲンは、ポロの最速バージョンである243km/hのトップ・スピードを持つポロR WRCを公表した。

2013年のWRC参加を記念したタイアップ・モデルで、正式にはモンテ・カルロでデビューする予定だが、今年5月にオーストリアのウォーザーシーで行われたGTIトレフェンというイベントで既に内覧されているモデルだ。

第5世代のポロのプラットフォームをそのまま使用し、エンジンにはゴルフGTIに搭載される2.0リッターの4気筒ターボTSIエンジンが搭載される。そのパワーは217bhp/4500rpm-6300rpm、トルクは35.7kg-m/2500rpm-4400rpmだ。

フォルクスワーゲンの開発責任者であるウルリッヒ・ハッケンバーグによれば、68kgのドライバーと7kgの荷物と90%の燃料を積むというECの計測方法で、車重は1324kgだという。

トランスミッションは6速のマニュアルで、そのパフォーマンスは0-100km/hが6.2秒、最高速度は243km/hだ。

その直接的なライバルは、フォードのフィエスタST、ルノースポーツ・クリオなどだが、それを凌ぐ性能を持っているとされている。

空力的な利益があるかどうかは不明だが、ラリーに影響を受けた大きなエア・インテイクを持つフロント・スポイラー、リア・スポイラー、リア・ディフューザーが取り付けられる。

3ドア・ボディのみが用意され、18インチ・ホイールと215/35のタイヤ、そしてアップデートされたディスク・ブレーキを装着する。また、モータースポーツにインスピレーションを受けたインテリアは、WRCバッチの付いたシートカバー、アルカンタラ・ステアリング・ホイール、黒いフール・ライナーとレーシング・スタイルのペダルなどが装着される。

ボディはリアにWRCバッジが、そしてフロントとリアにRロゴが月、ホワイトのボディにブルー/グレイのストライプが入る。

燃費は13.5km/lで、CO2排出量は174g/kmだ。

生産は2,500台の限定で、左ハンドルのみ。2013年の9月からデリバリーが行われるが、注文は12月11日より開始している。価格は33,900ユーロ(361万円)となる予定だ。