スズキ・スイフト 1.2ℓ 4WDよりも1.0ℓ FFのほうがベター 英国で試乗

公開 : 2017.05.19 12:00  更新 : 2017.05.29 19:29

■どんな感じ?

1.2ℓよりも1.0ℓか?

まず1.0ℓモデルはどうだったかというと、マイルド・ハイブリッドと称されたシステムの制御は良好。アイドリング・ストップからの再始動も静かでスムーズだ。試乗したのは6速マニュアルのモデルだったが、乗り味の良さは変わっていない。

さて肝心の1.2ℓモデル。4WDと自然吸気の組み合わせを試してみる。

車重は980kgと軽量ではあるものの、長い坂道が続くような状況だと低速ギアで目一杯まで引っ張らないとかったるい。総評としては1ℓ3気筒ターボ付エンジンのほうが、いい仕事をしているようにも思えた。

プラットフォームは先代モデルと比較しても軽く、堅い。段差を超えた際のクルマの動きも安定していて、小さいクルマに長けたスズキの腕前を見せられた感じだ。

もちろんハンドリングの良さではフォードフィエスタに軍配が上がるものの、優秀であるといえるだろう。

装備を検証 4WDよりもFFか?

英国仕様の最高級グレードにはナビゲーション、Apple CarPlay、LEDヘッドランプ、クルーズ・コントロールのほかに、16インチのアルミ・ホイールなども標準で備わっている。

内装に関してはとてもいい仕上がりで、安っぽさなど感じないが、ただし素材の選択がミニ・クーパーやスコダ・ファビアなどのライバル車と比べて甘いのは事実だ。

これらを総合的に考えると、4WDのモデルよりももっと経済的な前輪駆動モデルを選んだほうが得策。

悪天候で厳しい路面状況でも、スロットル量やブレーキ量を計算して4WD車と同等の制御は介入してくるので、クルマは安定している。牧場のようなぬかるんだ場所にでも住んでいない限りは、4WDの恩恵を受けることはほとんどないはずだ。

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