ケイマンGT4 vs MRスポーツのランドマーク 前編

公開 : 2017.09.16 19:10  更新 : 2017.09.17 13:26

欧州を震撼させた日本の雄、NSX

ホンダNSXは現在、アメリカ製の後継モデルを発表し、話題となっているクルマだ。ハイブリッドシステムを搭載した新型も、1990年に発表された初代NSXのように、スポーツカーの世界に大きな影響を与えるクルマとなるだろう。

初代NSXはアルミニウムのボディ構造を開拓し、日常的な使い勝手の良さを持ち、驚くほどのコストパフォーマンスで、イギリスではベスト・ドライバーズカーに選出された。日本の技術の見本市のようなクルマだった。

今回の1台は、イギリスに現存する中ではもっとも状態が良いものだと思う。3200ccエンジンとマニュアル・ギアを搭載した2005年登録の最終型モデルで、走行距離はわずか4万km。ホンダUKが所有し、維持管理しているものだ。

欧州の一部の自動車メーカーにとっては、NSXに並ぶクルマを作るのに10年ほどが必要となった。一方で、当時のフェラーリの反応はとても期待されていた。マラネロの328と348が当時のホンダのベンチマークだったからだ。

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