HR-V「ブラック・エディション」英国試乗 実力はフィット譲り 改善点も

公開 : 2017.10.12 11:40  更新 : 2017.10.12 16:01

どんな感じ?

英国での乗り心地は要改善 経済性◯

HR-Vブラック・エディションのレザーシートには高級感が漂うが、率直に言えばインテリアは単調であり、真にひとを惹きつけるようなセンスや魅力には欠けている。

一方で車内は広々としており、実用性の面では1クラス上の出来栄えであるが、その出自、つまりはジャズ(日本名:フィット)がベースであるがゆえの剛性不足が、ハンドル、シフトレバー、そして3ペダルのフィーリングに感じられる。

乗り心地に関してはリアサスペンションが足を引っ張っている。フロントサスペンションは必要十分な強度を有しているものの、リアは能力不足であり、英国の路面不整に対応できない。まるで小型トレーラーを引いているかのような感触である。オプションの18インチアルミホイールもリアサスペンションの能力不足に拍車をかける。

一方の経済性は文句無しである。燃費は労せずとも17.7km/ℓを達成可能であり、50ℓのタンク容量と組み合わせての航続距離はちょっとした感動ものである。

この経済性は動力性能を犠牲にすることなく達成されており、とりわけ市街地においては低い回転数から車体を引っ張ることでHR-Vをキビキビと走らせられる。

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