絶滅危惧種「V型10気筒エンジン」 その魅力とは?

公開 : 2017.11.18 11:40

絶滅危惧種となってしまったV10エンジン。英国編集部のアンドリュー・フランケルが、自身の思い出とともに、ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォマンテに搭載される希少なV10へ、賛辞を送ります。

もくじ

V10エンジン 次々と終焉むかえる
状況、理性では理解できるけれど…
V10 一筋縄ではなかったツラい歴史
V10に乾杯 「ありがとう」と伝えたい
番外編 V10搭載のロードカー ベスト5

V10エンジン 次々と終焉むかえる

10気筒エンジンはユニークな存在だ。これまで、1から2、3、4、5、6、8、12、16まで、様々な気筒数を持つエンジンを搭載した自動車が作られてきたが(フォルクスワーゲンは一度W18気筒も試している)、V10は、クルマを最もエキサイティングにしてくれたエンジンだと思う。

V12エンジンは数多くの高級車に搭載されてきた。16気筒のエンジンは3台のロードカーに搭載されたが、純粋に性能面を追求しているのはブガッティのみだ。

一方、V10エンジンは搭載されるモデルを問わず、常に髪の毛が逆立つような、刺激的な存在だった。30年前にわたしが初めてV10エンジンのサウンドを聞いたときは、心が奪われたものだ。

意外にも、それはアルファ・ロメオ164に搭載されていた。164に見えるクルマ、といったほうが正確かもしれない。

それはアルファ・ロメオのプロカーで、バーニー・エクレストンがF1のサポートレースとして、シルエット・フォーミュラを提案する目的で制作したクルマだった。


ミドに搭載された3.5ℓV10は、639psを13500rpmで発生させ、その力強さと同じくらい、発するサウンドも猛烈なものだった。

それから30年が経過した今、V10を搭載したモデルは終わりに近い。

まだどのメーカーもV10エンジンの終焉を明確に示してはいないが、既にカウントダウンは始まっているのだ。かなり以前にBMWは使用を止めてしまったし、レクサスもLFAで一度作ったが、それっきり。ポルシェも同様だ。

アウディは高性能サルーンとエステートにはV10を搭載しなくなった。そしてV10を搭載し続けてきたダッジ・バイパーも、生産が終了した。

現状で、唯一V10を搭載しているのはアウディR8と、モデル違いのランボルギーニ・ウラカンだけだ。野生馬のように、貴重なエンジンなのだ。

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