ハイエンド「屋根開き」対決 アストンV8 vs BMW M6 vs ジャガーXKR 前編

公開 : 2017.11.18 10:10  更新 : 2017.11.18 11:06

かつて英国版主筆を務めたクリス・ハリスが、大好物のハイパワーマシンを1600kmも熱く乗り回しレポート。AUTOCAR JAPAN誌49号のコンテンツを再録します。前後編の構成ですが、楽しくお読みください。

もくじ

前編
プロヴァンスに響き渡るV10の雄叫び
明らかに騒音規制無視のジョン・ブルたち
グラマー度比べではM6はお話しにならない
安くてパワフルなイカしたジャガー
マッチョなM6はクーペでどうぞ

後編
ちゃんとソソるクルマになっている
アストンならすべてが許される
やっぱりアストンならすべてが許される
勝者はアレ でも、アッチも捨てがたい
番外編 本当にボディ剛性はクーペ並み?

プロヴァンスに響き渡るV10の雄叫び

EUの通過騒音規制は、ヨーロッパ大陸にあるなかで明らかにイチバンのザル法じゃないかと思う。なんでかっていう話はここから先を読んでください。以下に書いてあるような出来事を僕は今回目の当たりにしたのです。

というわけで、いま僕はフランス、プロヴァンス北部の某所にあるD級路の傍らに立っている。急な下りのセクション。路面のアンデュレーションはウネウネにキツくて、朝日のもとだとそれらはまるで見えない岸辺にパシャパシャ打ち寄せつづける波みたいに見える。アスファルトの岸壁ならぬバンプもまたキツい。ダカール・ラリー出場車だったら別かもしれないけど、いったんほとんど停止寸前まで速度を緩めないと横切れそうにない。

まず1台目に、BMW M6カブリオレの右ハン仕様がやってきた。いうまでもなく、このあたりではあまり見かけないクルマだ。ドライバーは路面上の隆起部分にちゃんと注意して速度をゆるめ、でまた加速。507psのソリを駆り立てる。そして次の直線の彼方へと消えていく。

モータースポーツ界の伝説的名車ラリー・クワトロが猛り狂ってるときに聞こえてくる轟きに通じるものがそのサウンドにはある。とても市販車の音とは思えない。なんとまあ賑やかなこと。もうちょっとおとなしくても別にいい。その状態でも、法的に要請されるレベルをはるかに上回ってやかましいはずだから。

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