試乗 パナメーラ「ターボS E-ハイブリッド」スポーツ・ツーリスモ

公開 : 2017.11.29 12:10

どんな感じ?

「予想以上に、不気味で動揺するほど」

要約すると、予想していた以上に、不気味で動揺するほど、見事だ。

ほぼ何でもこなせる。エグゼクティブのための長距離移動手段そしても、パナメーラなら対応できる。改良がくわえられたゴージャスなインテリアに、チャンバーを3つも備えたエアサスペンションの乗り心地は快適そのもの。

スピードが欲しければ、ポルシェの名に恥じず、0-200km/h加速を12秒以下でこなす。2525kgの車重を持つパナメーラだが、山のように湧き上がるパワーとトルクで、その程度の加速なら軽い準備運動程度。

スポーティなエステートがお望みなら好適。貨物船並みというのは大げさながら、巨大な収容力を持ちつつ、ダイナミック性能はヨットのように軽快だ。

アクティブ・アンチロールバーがボディをフラットに保ち、PTVプラス・トルクベクトリング、PTMトラクション・コントロールにくわえて、セラミックブレーキは標準装備。テスト車両にはさらにオプションの四輪操舵システムも搭載していた。ちなみに鮮やかなブレーキキャリパーの色は、変更も可能だ。

フロント275、リア325とワイドなタイヤに、四輪駆動が組み合わされる。路上でのパナメーラは目をみはる走りを披露し、グリップ力は極めて高く、挙動を乱すこともほぼない。

ただしクルマとのコミュニケーションの濃さという点では今ひとつで、アウディRS6と近似した感覚を受ける。パフォーマンス性能に関しては、素晴らしく高いのだけれど。しかし、その点に関しての判断はさまざまだろう。

EVとなる「Eモード」を選べば、最大49kmを電気のみで走行できる。電気モーターは135psと40.7kg-mを供給するので、V8ツインターボ・エンジンを始動しなくても、140km/hまで加速する。バッテリーは運転中にエンジンによって充電もでき、標準の充電機を使用すれば6時間以内でフル充電が可能となっている。

そのEVモード、走りはどうだろう?

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