マセラティ・クラシケ、真正性証明書発行100件を達成 マイルストーンはヴィニャーレ製3500GTコンバーチブル・プロトタイプ

公開 : 2026.04.30 07:25

2021年よりマセラティが進めてきた、クラシックモデルの出自を証明する『マセラティ・クラシケ』。記念すべき100台目の認定車両は、1950年代にヴィニャーレが手がけた3500GTコンバーチブルのプロトタイプでした。

クラシック・マセラティの保存に重要な節目

マセラティのヘリテージ部門である『マセラティ・クラシケ』は、マセラティのクラシックモデルに対して、その車両がオリジナルを維持していることを証明する『真正性証明書』の発行件数が100件に到達したことを発表した。

これは、ブランドの歴史的遺産の保存と価値向上に継続的に取り組んできた同プログラムにとって、重要なマイルストーンとなる。

マセラティ・クラシケの100台目の認定車両となった、1959年 マセラティ3500GTヴィニャーレ・コンバーチブル・プロトタイプ 。
マセラティ・クラシケの100台目の認定車両となった、1959年 マセラティ3500GTヴィニャーレ・コンバーチブル・プロトタイプ 。    マセラティ

2021年に設立されたこの『マセラティ・クラシケ』は、専門委員会が技術的特徴や歴史資料を精緻に審査し、製造から20年以上が経過したマセラティ車両車両の出自を公式に認定するものである。

そして現在では、技術的専門性、歴史的調査、そしてモデナの職人技を融合した特別なプログラム『ボッテガ・フォーリセリエ(BOTTEGAFUORISERIE)』の一部として、その役割を担っている。

記念すべき100件目の認定車両

今回、記念すべき100件目の認定を受けたのは、1959年のトリノ・モーターショーで初公開された『マセラティ3500GTヴィニャーレ・コンバーチブル・プロトタイプ』である。

シャシー番号『*101*505*』を持つこの個体は、ジョヴァンニ・ミケロッティの指揮下でカロッツェリア・ヴィニャーレが製作した、わずか5台のみの特別プロジェクトであった。

マセラティ・クラシケの100台目の認定車両となった、1959年 マセラティ3500GTヴィニャーレ・コンバーチブル・プロトタイプ 。
マセラティ・クラシケの100台目の認定車両となった、1959年 マセラティ3500GTヴィニャーレ・コンバーチブル・プロトタイプ 。    マセラティ

マセラティにおけるオープントップ・グランドツーリングの起点となったモデルであり、後の『グランカブリオ』へと続くアイデンティティの原型を確立した存在とされる。

そのデザインは長いフロントボンネットと流麗なリアラインを備え、1950年代後半のイタリア車を象徴するエレガンスを体現している。

オリジナルへの忠実な復元

この3500GTヴィニャーレ・コンバーチブル・プロトタイプは、2023年から2026年にかけて、誕生の地であるモデナにてマセラティ・クラシケの全面的なサポートによる入念なレストアが施された。

歴史アーカイブの分析に基づき、シルバーのボディにアイボリーとレッドのインテリアを組み合わせた、ヴィニャーレのロゴを想起させる当時の仕様へと忠実に復元されている。

マセラティ・クラシケの100台目の認定車両となった、1959年 マセラティ3500GTヴィニャーレ・コンバーチブル・プロトタイプ 。
マセラティ・クラシケの100台目の認定車両となった、1959年 マセラティ3500GTヴィニャーレ・コンバーチブル・プロトタイプ 。    マセラティ

パワーユニットは3485cc直列6気筒エンジンを搭載し、ウェーバー製キャブレターにより最高出力238psを発生し、その最高速度は約235km/hに達する。

復元されたこのプロトタイプは、4月に開催された『アナンタラ・コンコルソ・ローマ』に出展され、イタリアのクラフツマンシップを象徴する1台として来場者に披露された。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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