プジョー3008 HDI 115アリュール

公開 : 2013.02.20 18:00

■どんなクルマ？

3008は、日産キャシュカイに対するプジョーのファミリー・フレンドリーな回答だ。高いドライビング・ポジションと、ラウンドしたボディ形状、MPVのようなデザイン、フレキシブルなインテリアを持ち、快適なドライビングを約束してくれるモデルだ。

3008が持っていないのは、4WD(ハイブリッドのeHDiはリア・ホイールをモーターで駆動するが)で、その代わりにプジョー・グリップ・コントロールを装備する。このプジョー・グリップ・コントロールは、SRスペックには標準、そしてアクティブ、アリュールHDI115、HDi150には470ポンド(6.7万円)のオプションとなる。

■どんな感じ？

グリップ・コントロールは、ESPとは微妙に異なる、素晴らしい装備だ。5つのセッティングが可能で、路面状況に応じた異なるドライブをフロント・ホイールに伝える。最も顕著なのは、アイス&スノー・モードだ。ミシュラン・ラティチュード・ツアーHPマッド・アンド・スノー・タイヤとの組み合わせで、雪道への対応が充分にできるというもの。しかし、それは理論上のことであって、残念なことに今回われわれがテストしたのは、雪が溶けた直後であった。そのため、その効果をはっきりと確かめることはできなかった。

われわれが今回確認できたのは、その1.6ℓディーゼルのトルクフルなパワーと、日常でも17.0km/ℓ台をマークした燃費、そして段違いのブート・スペースだった。

■「買い」か？

3008のスタイリングとドライビング・フィールは万人向けであるとは思わない。しかし、そのグリップ・コントロールは、オフロードのクロスオーバーと同等の走破性を生み出す、価値あるオプションであった。

(ティム・ディクソン)