ベントレー・ベンテイガ試乗 V8エンジン追加 価格下がるも完成度高まる

公開 : 2018.03.01 12:10  更新 : 2018.03.01 18:35


常識はずれのラグジュアリーSUV

W12エンジンを積んだ兄の人気は、予想を下回っているようだが、それは環境性能によるところが大きいようだ。新しいV8エンジンを搭載した弟には、アイドリングストップ機能と、緩やかに加速する際など、状況に応じて4気筒を休止させてV4とする機能が盛り込まれた。燃費はW12の7.6km/ℓから8.7km/ℓへと15%ほど改善している。

とは言っても、V8ディーゼルの燃費は12.6km/ℓだから、あまり良い数字には見えないけれど。

車重の面でのメリットは大きい、と言いたいところだが、ベンテイガの場合はそうでもなかったりする。盛大にガソリンを燃やすW12エンジンは、V8エンジンよりも4気筒も多いわけだが、その重量差はわずか25kg程度。結果、ベンテイガの弟の車重は2388kgとなり、兄の2440kgと比較して得られるアドバンテージは、さほど大きくない。

0-100km/h加速はW12よりも0.4秒遅い4.4秒。最高速度は289km/hで、12km/hだけ兄には届かない。それでもこの数値は、究極の贅を尽くしたラグジュアリーSUVとしては、常識はずれの数値には違いない。

少し冷静になろう。

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