F1 2018、頭上のアレ 名前は「ハロ」 ダサい? 視界は? 材質は?

公開 : 2018.03.31 11:40

ハロを取り巻く議論 代替案も

アメリカのインディカー・シリーズでは透明な風防タイプのものを試験中だし、メラーもハロの上面に透明な素材を使ってみる手もあるといっている。ハロはまだまだ進化するのだろうが、多くの選手権で使いたいとなると進化も鈍るかもしれない。

FIAはハロの製造を3社に認定し、今年はF1とF2で、そして2018/19年シーズンのフォーミュラEで使うという。F1では、外観を大きく変えないようなものに限って整流板の取り付けも許される。

その外観の話をすると、もちろんこれまでもそれなりの批判の的になってきた。メラーにとっては、そういう論争は「自分のあずかり知るところではない」というが、1996年から採用されている背高のコクピットサポートのように、時間が解決するだろうともいっている。

だいたい、見た目をとやかくいうのは命を守るというハロ本来の目的に反することだ。メラーはこう締めくくる。「ハロについて多くの選手権レースでリスクを分析し研究してきた結果、もしこの種の装置がついていたなら命を救われたドライバーがこの10年の間にもたくさんいたはずだと言わざるをえないのです」

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