ロンドン市街地での自動運転トライアル 実際に試乗 市民の反応は

公開 : 2018.04.07 11:40  更新 : 2018.04.08 17:39

パーク・ライフ:クルマが自動でやります

自動運転プロジェクトは全国で行われるようになった。フォードジャガーランドローバーも参加する英国オートドライブ・プロジェクトは先週、最新の開発成果を展示し自動的に空きを探して駐車するクルマのデモンストレーションを行った。

この自動駐車に関する技術は二つある。ひとつは協調駐車と呼ばれるもので、駐車場の空きスペースを認識してドライバーに知らせ続ける技術だ。駐車場に入ったクルマはスロットの空きを示す地図をダウンロードする。クルマが走っている最中も同じ駐車場にいるコネクテッド・カーからの情報でスロットの空き状況はリアルタイムにアップ・デートされる。この技術は混雑緩和に役立つと予想されている。英国オートモーティブによると、都市の渋滞の30%が駐車スペースを探すドライバーによるものだという。

二番目のシステムは、レンジローバー・スポーツの自動運転プロトタイプで、空いている駐車スロットを探し出し自動的に駐車を行う。レベル4の自動運転システムが搭載されており、2個のライダー・センサーとロング・レンジのレーダー・センサーがフロントに、1個のライダー・センサーがリアに、2本のGPSアンテナが屋根に、それぞれ備え付けられている。レベル4は、ドライバー前提の自動運転では最も高いレベルになる。レベル5ではもはやドライバーは不要となる。

自動運転のランドローバーはすでにコベントリーの公道でトライアルを行っているが、ミルトン・キーネスでの今回の新しい実験では、初めてラウンドアバウトに挑戦した。出入口での動作と優先権が新たな課題である。短時間のデモでは、レンジローバー・スポーツはあらかじめ定められたルートを完ぺきに走行した。ブレーキングは少しばかり雑だったが。

目的地の駐車場に到着すると、レンジローバー・スポーツは所定のスポットまで進み、バックし前進して駐車スペースに収まった。今回のデモにおける唯一の不具合は、バックする時にコーンを見つけられなかったことだけである。

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