ランボルギーニ・ウルスに試乗 生粋の「ランボ」か 内装や走りを評価

公開 : 2018.04.23 11:55  更新 : 2018.04.23 11:59

狂気と平穏 SUVならではの両立

止まることに関して言えば、重量の割にとても良い。10ピストン・キャリパーのカーボンセラミックブレーキが標準で搭載されている。

なお、ロールはする。スポーツモードでは地上高が下がり、ダンパーが固められ、兄弟車と同じような48Vアクティブ・アンチロールバーを搭載しているにもかかわらずだ。しかし、それは良いポイントだ。少々ボディアングルが付くことで寄りかかるものができる。

クイックなステアリングは急速に重くなるが、本当にナチュラルな感触は得られない。ディファレンシャルが働くのがわかり、コーナリングラインがどんどん直線によっていく。

端的に言って、このクルマはサーキットでは気が狂うほど速い。実際に所有して体験してみれば、数分であなたも驚くだろう。ほとんどのスポーツカーよりも速く走れてしまうのだから。

典型的なスポーツカーは一般道でこのクルマほど快適でない。ストリート・モードなら、ウルスは舗装の良い道路では従順に、悪い場合はそわそわ落ち着かない。オプションで23インチホイールに30シリーズのロープロファイルタイヤの組み合わせを選ぶことができる。

加えて、ダンパーがよく動き、各々のホイールが自由に動くようなアンチロールバーのモードになっていても、2.2tではあるものの、本質的に良いハンドリングを目指すSUVだという点は変わらない。

正直に言って、ウルスはいいクルマだ。不快ではなく、同じバッチをつける他の大きなクルマよりも扱いやすい。シートも良いし、トランクルームもまともだ。エルゴノミクスの面から見てもしっかりしている。ステアリングは相変わらず軽く、レスポンスも良い。ペダルフィールとレスポンスも好印象。デジタルのメーター類と、多くのインフォテインメント類は高い水準でまとめられている。

何か悪いところはあるだろうか?

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