初試乗 電動クラシック・ミニ「エレクトリック・ドライブ」 ミニの長所いかす

公開 : 2018.07.12 11:50

クラシックミニEV 運転してみると?

1.3ℓの4気筒エンジンを電動モーターに置き換えることはミニの純粋主義者には許せないかもしれない。しかし、ミニの伝統はしっかりと守られている。オリジナルと同じくモーターは前輪のみを駆動し、非常に硬いサスペンションやアシストのないステアリングもそのままだ。

EVとしては珍しく、4速トランスミッションも残されている。ブルメスターによれば、このサイズにあうデフが存在しないため、AT化は困難であったという。トランスミッションはモーターに歯車付きベルトで接続されており、アクセルを開けると鳴くこともある。

シフトフィールはオリジナルと同様に曖昧だが、クラッチの操作は必要ない。単にスロットルをオフにしてシフトチェンジをするだけだ。

ブルメスターによれば、現在このモーターの出力は20kWに抑えられているが、トランスミッションの耐久性が確認されれば40kWまで増強することが可能だという。

しかし、現在でも十分すぎるほどのトルクがあり、われわれも1速を使わないことを推奨された。現代の一般的なEV車ほどのレスポンスはないが、ガソリン仕様のミニと同等の楽しさがある。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

EVの人気画像