5万ポンドの上限価格

前回AUTOCARが選んだベスト50との唯一の違い、それは5万ポンド（727万円）という上限価格を設けたことだろう。これは検討すべき車種の数を抑えるためではなく、ニュルブリンクリンクを破壊するようなハイパーカーが次々と登場するようになった現代では、こうした価格設定をしたほうが良いだろうと考えたからだ。

でなければ、いつもどおりのルール、つまりルール無用とするしかない。そして、今回選ばれたモデルだが、すべてがクラス最高の1台でもなければ、グループテストの勝者でもなく、AUTOCARロードテストで獲得した星の数が同じだったわけでもない。唯一共通するのは、様々な理由から単にわれわれが気に入ったモデルだという点だけだ。

さらにもうひとつ。毎年新たなモデルが登場し、われわれの選択肢は増え続けている。つまり、その順位に関係なく、今回選ばれたクルマというのは、それだけで十分称賛に値するということだ。

50位：アウディRS3

かつて、フェラーリを購入すると、エンジンにボディが付いてきたと言われたものだ。そしていま、400psを発するどう猛な2.5ℓ5気筒エンジンがRS3を最もパワフルなハッチバックにしており、われわれはこの点を気に入っている。もし他の部分もエンジンほど素晴らしい仕上がりを見せていたら、RS3はトップテンに入っていただろう。

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