4代目フォード・フォーカス1.0 試乗 ベーシックな優等生 1.5ℓ推薦

公開 : 2018.08.31 10:10  更新 : 2018.08.31 16:04


車内は上質さが増したけれど

エコブーストエンジンの持つ、特徴的な部分は変わりない。ただし、ブースト圧が高まっても排気量不足の印象は否めず、高負荷時には独特のビートを伴うサウンドが大きくなる。追い越し時など、とっさに勢いよく加速したい場面では、充分なブースト圧が得られるまで若干のタイムラグも感取されてしまう。瞬発力よりも、持久力といったところか。

組み合わされる6速マニュアルは、これまでと変わらず、最も素晴らしい変速マナーを見せてくれるトランスミッションだと思う。ただ、3代目と比較して、ギア比はややロングになり、変速する手に伝わってくる確かな感覚も、薄くなっているように感じられる。

3代目でもインテリアに目立った欠点はなかったのだが、4代目では、更に上級志向を得るために、多くの努力が費やされている。例えば、素材そのままの硬質なプラスティックパーツは、頻繁に手で触れる部分には用いられていない。新しいSync3と呼ばれるインフォテインメントシステムが標準装備となり、鮮明な画質の8インチ・タッチスクリーンがダッシュボードにレイアウトされている。

ただ、スマートフォンがアンドロイド・オートを介して接続されると、スマートフォンの機能が優先されるところは、改善しても良さそうだ。電波が圏外の場合は、少しイライラさせられるかもしれない。

座席まわりは、前席、後席ともに余裕を感じるほど広い空間が確保されている。さすがに、かなり身長の高いドライバーがフロントシートに座った場合、リアシートの足元の空間はやや狭くなってしまうが、長距離ドライブでなければ許容範囲だろう。

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