マツダ CX-3 2.0 2018年モデル 英国の評価は? 抑制の美、走りが魅力

公開 : 2018.10.09 10:10

フェイスリフトを受けたマツダCX-3の英国初試乗です。2015年の発売時にはこのクルマを「器用貧乏」と表現した英国版AUTOCARがガソリン+FFモデルを英国の路上に連れ出しました。マツダらしく中味の濃いフェイスリフトを受けた2018年モデル、評価の影響は?

もくじ

どんなクルマ?
有能なクロスオーバー 主役はガソリン+FF
どんな感じ?
ドライバーとの繋がり 自然吸気エンジンの魅力
抑制された美 いまだ新鮮
「買い」か?
スタイル優先 それでも優れた走り
スペック
マツダCX-3 スカイアクティブ-G 2.0のスペック

どんなクルマ?

有能なクロスオーバー 主役はガソリン+FF

2015年に登場したとき、この有能なクロスオーバーモデルは器用貧乏ともいえる存在だった。SUV風のボディに、優れた乗り心地と経済性を併せ持つものの、実用性や存在感、独自の魅力といったものを主張する多くのライバルのなかでは、決して傑出した存在ではなかったのだ。

それが今回のフェイスリフトの理由であり、エクステリアとインテリアの変更に加え、ハード面でも数多くの改良が行われている。

ハンドリングをよりシャープにするべく、フロント:マクファーソンストラット、リア:トーションビームのサスペンションには、新たなコイルスプリングとダンパーが組み合わされている。電動パワーステアリングにも、レスポンス向上を目的とした再チューニングがほどこされ、ロールへの反応を改善するため、フロントスタビライザーも小径化されている。つまり、その中身は外観の変更以上にのぼるということだ。


さらに、フェイスリフト版CX-3は、これまでのモデルが積んでいた1.5ℓディーゼルユニットに替えて、マツダの新1.8ℓスカイアクティブ-Dディーゼルエンジンを初めて積むモデルでもある。改良されたマルチインジェクターとピストン形状により、燃焼状態が改善したことで燃費が飛躍的に向上しているが、今回のテストでは、英国で85%のドライバーが選択しているガソリンモデルに注目することにしよう。

2.0ℓ4気筒エンジンには121psと150psの2種類の出力が設定され、そのどちらでも6速マニュアルかオートマティックギアボックスの選択が可能だ。今回のテスト車両は121psのエンジンにオートマティックギアボックスを組み合わせていた。

英国でも、ガソリンエンジンと四輪駆動の組み合わせが可能だが、主力となるのは今回のテスト車両と同じ前輪駆動モデルのほうだろう。

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