新型プジョー508 フランス巡る旅 フレンチサルーンへの愛は変わらず

公開 : 2018.10.06 10:10

番外編2:プラットフォーム新時代

「5つの特徴」を持つモデルとして504が登場してからちょうど50年目の今年こそ、この高名な祖先と同じく新鮮なルックスをした完全新設計の508が英国へと上陸するには、まさに相応しいタイミングと言えるだろう。

新たな造形を得た508はプジョーにとって、現代に相応しい柔軟な生産体制から生み出された初のファミリーサイズモデルとなる。PSAグループが送り出すSUVのプジョー5008とDS 7とは、EMP 2モジュラープラットフォームを共用しており、同じくミュルーズの工場で生産される。PSAでは将来的に108のような共通デザインのモデルを除き、すべての主要モデルをわずかふたつのプラットフォームで作り分ける計画であり、EMP 2がミッドからファミリーサイズのモデルをカバーする一方で、シティカーとコンパクトモデルにはCMPプラットフォームが採用されることになる。


508の現代的な特徴のほとんどすべてが、その柔軟な生産システムによって作り出されたものだ。高い技術によって実現したフロントのサブフレームは100kgもの軽量化とともに、ロードノイズの削減をも実現しており、6cm低くなったルーフラインと、より傾斜を強めたウインドウデザインは、プジョーが「目に見える高級感」と呼ぶ印象的なハッチバックスタイルを実現している。さらに、最新のプラットフォームによって、大径ホイールと、リアには洗練のマルチリンクサスペンションを採用することができ、ハイブリッドやPHEVといったパワートレインへの対応も可能にしている。

EMP 2プラットフォームは、PSAの中国合弁事業における高い将来性を示すかのように、パートナーの1社である東風汽車でも使用されている。

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