年商3億円 退役軍人がつくる道路標識 世界有数の標識システム支える

公開 : 2018.11.25 11:40

高速道路のための標識をつくる

RBLIは退役者が社会復帰するのを援助する国の慈善団体だ。毎年、年間900人の傷痍軍人が退役する。残念ながら多くのひとは職を見つけることができない。RBLIは彼らに職を斡旋し、スキルを身に着けさせることで大きな成果を上げている。

この労働力(うち70%が身体的あるいは心的障害を持っている)のおかげで、この会社は公共・民間分野の幅広い製品を製造し、500万ポンド(7億5000万円)以上の売り上げを達成している。そのうちの40%、200万ポンド(3億円)が6年前に立ち上がったばかりの道路標識ビジネスだ。

「新しいスマート・モーターウェイのおかげです」とRBLI役員のジェフ・ストリートレーはいう。「M3の標識を納めて、ちょうどイングランド高速道路のためにM60の大きな仕事を終えたばかりです。現在はM4、M20、M23それにM27のプロジェクトに応札中です」

道路標識を慈善団体から購入すると、契約者は公的プロジェクトは社会的価値を提供するという政府の要件を満足するので、RBLIにとっては追い風に違いない。この点でRBLIは競合他社に対してアドバンテージがあるとストリートレーは認めるが、いざ契約となると最後の決め手となるのは慈善団体の品質なのだと彼は強調する。

「顧客はわれわれの標識の品質が高いから買ってくれるのです」と彼はいう。「イングランド高速道路の下請けの下請けとなる標識サプライヤーがわれわれの主たる顧客です」

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