龍の棲み処にて ギルバーンとTVRの歴史をたどる 「インベーダー」試乗

公開 : 2018.12.09 15:40  更新 : 2021.02.17 17:44

46年の時を経て工場へ

この会社のドアの向こうには宝物があるのだ。ライオンズはギルバーンの見事なコレクションを所有している。素晴らしい状態にレストアされた古いGT。もう一台はレストア中。二台のインベイダー。一台はレース仕様で素晴らしい仕上がりだ。リアシートがなく、レース用バケットシートが付いているおかげで、シートポジションも改善されているようだ。

ライオンズはものを隣の建物へ移している最中である。この広いスペースはギルバーンの塗装場があったところだ。われわれはモーガンのクルマを建物の中に停めた。46年ぶりということになる。わたしは産業の考古学が好きである。特にクルマや航空機の。ギルバーンの古い工場は、ここではいまだに現役だ。

「ギルバーンとランウィット・ファーダー」とググれば、ラニルタッド・フェアドレフ小学校が行ったこの自動車会社に関する輝かしいプロジェクトが出てくる。子供たちが毎年毎年ギルバーンのすべてのモデルの製造番号をすべて集めて整理したのだ。とても印象的な話である。

しかしわれわれはエブベールに向かっている。モーガンのインベイダーは夢のように走る。クラッチがちょっとおかしかったが、モーガンは万能のツールキットをクルマに積んでおり、クラッチのマスターシリンダーにフルードを満たすと問題は解消した。走りは驚くほど活発で乗り心地もいい。

TVRが接収しようとしている建物は以前はテックボードの本社だった。建築製品の会社で、1993年に開業した当時は地域にたくさんの雇用をもたらすことになっていた(ピーク時には200人を雇用していた)。

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