AUTOCARロードテスト90周年(5) インテリア、どう変わった? 混沌の歴史

公開 : 2018.12.16 11:40  更新 : 2018.12.16 16:51

キャビンスペースは狭く 魔法は期待できず

1950年代に比べ平均的なパッセンジャーサイズは大きくなっているものの、同じ傾向は室内スペースそのものにも見て取れる。シートを後方へと下げることで、かつてリアには当たり前のように広大なレッグスペースが広がっていたが、トランクスペースの拡大とホイールベースの縮小が、後席スペースを犠牲にしているのだ。

さらに、ボディサイズは長く、広く、高くなっているにもかかわらず、現代のモデルの室内スペースは2~3代前のモデルよりも狭くなっており、さらにドアポケットやコンソールスペース、グローブボックスといった収納スペースも小さくなっている。


安全上の理由からドアが厚くなるとともに、シートとの間隔は拡げられ、衝突安全性を確保するため、トランクスペースやダッシュボードまわりのスペースも犠牲になっている。電動パーキングブレーキはシート間のスペースを確保するためのひとつの方法だが、問題が無いわけではない。

全長3.05mのボディの80%をキャビンスペースとすることで、4人が快適に移動することを可能にした1959年のBMCミニの魔法のようなパッケージングを再び目にすることはないだろうし、1980年代、ルノーがエスパスで見せた2列目と3列目のシートを取り去ることで、バンとしても使えるというアイデアにはもはや誰も興味がないようだ。

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