史上最高のリムジンたち 空港送迎用から大統領専用車両まで

公開 : 2019.01.03 06:10

デイムラー DS420(1968年)

24年間に及ぶその生産期間によって、デイムラーDS420はカタログモデルとしてもっとも長く販売されたリムジンとなっている。

さらには、その5740mmという全長によって、最長のリムジンの1台でもあり、折り畳み式のミドルシートを使えば、最大7人を収容することのできるモデルでもあった。サルーンに加え、ランドーレットと呼ばれたコンバーチブルモデルを選択することも可能だった。

多くの閣僚や政府関係者に愛されたモデルであり、DS420はストレッチしたMkXのプラットフォームをベースに、DSに驚くほどの機敏さをもたらす4.2ℓ直列6気筒XKエンジンを積んでいたが、当時でさえ既に旧式のエンジンであり、1992年にはそのモデルライフを終えている。


しかし、最後の3台の1台を購入したエリザベス王太后の御料車として人気を保ち、国が保有する2台のDS420とともに王室車両の一員であり続けた。

もし、怪しげな雇われ運転手に間違われることさえ気にしなければ、こうした経歴を持つモデルが、4000ポンド(56万円)ほどで誰でも手に入れることができるようになっている。

米国では非常に希少なモデルとしてイメージも良く、そのスタートプライスは2万ドル(222万円)ほどとなる。

関連テーマ

おすすめ記事

 

自動車ニュースの人気画像