試乗 トヨタ・マークX GRMN新型 価格513万円で、限定350台 V6/6MT

公開 : 2019.01.11 10:01  更新 : 2021.03.05 18:46

「買い」か?

オリジナルで乗り続けて欲しい

ブレーキは、開発陣としてはもう少しサーキット志向にしたかったけれど、「いままでGRは赤字なのでコストをかけるな」という話もあって断念したそうだ。もっとも、袖ヶ浦で試乗する分には問題は感じなかった。

なお、第1弾で外観の大きな特徴にもなっていたカーボンルーフを、今回は27万円のオプション設定とすることで、車両価格は513万円におさえている。Cピラーの小さなフィンは省略。これは120km/hあたりで空力的な役割を果たすということだけれど、今回はナシでチューニングしているので、タイヤも含め、できるだけオリジナルのままで乗って欲しい、というのが開発陣の希望だ。

カーボンルーフを選ぶと前回と同じ540万円になる価格は良心的というべきだろう。「いぶし銀のクルマにしたい。ブランドの連続性が大事」と関係者は語っている。同感である。スープラのような華やかな大輪の打ち上げ花火も大事だけれど、三河の郷土料理のような味わいのあるこちらこそ、ガズー・レーシングの、いや、ニッポンの自動車文化の精華ではあるまいか。

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