長期テスト スバルBRZ(7) 手頃で最高のドライバーズカー

公開 : 2019.02.19 17:10

B級路でテスト

ロンドン南部からベッドフォードシャー州までリラックスして移動できるのも汎用性の高いBRZの美点だ。しかし、露がおりたB660にミシュラン・プレマシーHPが足を踏み入れると、まるで違う振る舞いを見せ始める。

この印象の多くは自然吸気水平対向4気筒から来るものだ。1500rpmから3000rpmまでは余裕がなく不満げで、発するサウンドも非常にぶっきらぼうなものが、7000rpmのレッドライン近くまで回すと、もっともっととエネルギッシュな印象に変わる。この傾向は走行距離に従って増していった。

エンジンに不満があるとするなら、パフォーマンスを引き出すのに追い込まなければいけないことだろうか。しかし、これは一概に悪いこととは言えない。もし代わりに、低回転からトルクフルだがトップエンドでの爆発力に劣るターボエンジンが用意されていたとしても、わたしはこれを選ぶとは思えない。

もしかすると、スーパーチャージャーだと良いことづくめなのかもしれない。自分のクルマだったら、リッチフィールドが4422ポンド(63万6000円)で提供しているスーパーチャージャーキットに誘惑されていただろう。

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