車名に秘められたゆえん 23選 前編 アルファ「ミト」からVWの「気象の名前」まで

公開 : 2019.06.22 05:55  更新 : 2021.03.05 21:42

シトロエン「DS」

シトロエンの名車、DSだが、一見すると無作為に選ばれたアルファベット2文字が並んでいるだけにも思える。特に何かの頭文字でもないようなのだが、DSはフランス語では「デーエス(déesse)」と発音し、その意味は女神を指す。この路上での優雅なふるまいにピッタリの名前だと思う。

また装備が削られたエントリーグレードは、IDと名付けられている。これはフランス語で「イデー(idée)」と発音するのだが、意味はアイデアとなる。DSの後継車種として1974年に登場したCXは、空力係数に関わる言葉(Cx)から命名された。日本ではCD値のほうが一般的だろうか。

DSのCD値は0.36となっており、1970年代ではなかなか優秀な空力性能を誇っていた。何しろ、ずっと後に登場したBMW Z3MクーペのCD値は0.37で、初代マツダMX-5ミアータ(ロードスター)は0.38だったのだ。

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